トラックドライバーを目指す人へ

深夜の長距離ドライバーの眠気と対策

長距離ドライバーの眠気

皆さんは長距離ドライバーは眠くならないの?という疑問を持たれたことはないでしょうか?

実際に長距離ドライバーをやっていると周りからよく聞かれます。『眠くならないの?』とか『眠くなったらどうするの?』などのよくある質問です。

そこで今回はこの疑問を持たれている方に詳しく解説していきたいと思います。
これから長距離ドライバーをやってみたい。転職を考えている。とういう人の参考になる記事になりますので最後まで読んでくれたら嬉しいです。

そもそも運転中に眠くなるのか?

そもそもの話ですが運転中に眠くなるのかどうかについてですがこれははっきり言って眠くなります。
会社内で眠くならないと言っている人が数人いますがこれは嘘です。断言できます。(深夜運行の場合)

眠くなると周りに言ってしまうと自分は目が弱い人間だとか、目がもたない人間と思われてしまうため眠くなる事実を隠そうとする人がいます。
しかも会社の上司や管理職にそのことがバレてしまうと最悪コースを変えられてしまうかもしれません。実際僕の会社でも東京⇆大阪を走っていた先輩ドライバーが目が弱いのが原因で東京⇆中京の便に変えられてしまったドライバーは何人もいます。
コースを変えられるということは今まで築き上げてきた人間関係をまたゼロから作り直さないといけないし、距離も近くなる分ほとんどの場合給料も下がります。
なので周りに『運転中眠くなるんだよねー』と言いふらすのはデメリットでしかないんです。

まとめると、長距離ドライバーは全員と言っていいほど眠くなる職業ということです。

なぜ眠くなるのか?

ここからはドライバー歴15年の僕が眠くなる原因を解説していきたいと思います。

ここまで読んでくれた人は深夜の長距離運転は眠くなることを分かっていただけたと思います。

本来起きている時間ではない

その原因の一つ目がそもそも人間が起きている時間ではないことが挙げられます。
人間は夜行性ではないため本来お日様が登っている時間に活動する生き物です。その動物の本能に逆らって運転するため眠くなるのは当然なんです。

道路が単調であるため


高速道路では景色が殆ど変わらずひたすら前を見て走り続けます。もちろん交通量の違いがあったりトンネル、ICやPAなど定期的に景色は変わりますがその光景は一瞬です。そもそも高速道路は一部を除いて殆どの場合山を切り開いて建設されるため景色が変わらないのは当然のことなんです。
《同じ景色を見続けていたら飽きる》→《つまらない、退屈》→《眠くなる》この巡回だと僕は思います。

センターライン


これはなぜかというと二つ目の原因と少し被りますが高速道路のセンターラインは白線が8メートル、白線と白線の間が12メートルと決まっています。前を見て走っている以上センターラインを視界に入れずに走ることは不可能です。
これの何がいけないかというと通常トラックというのは一定の速度で走り続けます。一定の速度で走っていると一定のリズムで白線を見続けることになるため眠くなるんです。赤ちゃんをあやすのに一定のリズムで体を軽く叩いたり、一定のリズムで動き続けるおもちゃを見せたりしますよね?
これがまさに高速道路上の白線なんです…

運転中の姿勢が悪い…

4つ目は運転中の視線が悪くて眠くなるパターンです。逆に眠くなると姿勢が悪くなるという人もいますが基本的にはもともと姿勢が悪いのが原因です。
対策として運転中猫背にならないように運転することと、途中休憩の際パーキングに入ったら軽くストレッチなどすることで多少解消されます。(実証済みです)

まとめ

今回は長距離ドライバーが深夜の運転で眠くなる原因を解説してきました。
できることは対策することで負担を軽減できますが眠くなったらまずはパーキングに入ることを強くお勧めします。

ただ眠くなっても『まだ大丈夫』とか『次のパーキングまで行こう』というのが命取りです。
1番の最適解は疲れを感じる前にパーキングに入ることです。